レポート

「チェ」2部作 マスコミ&学生 合同記者会見

2008年12月18日(木) 明治大学アカデミーホール
登壇者:ベニチオ・デル・トロ、スティーヴン・ソダーバーグ監督、大仁田厚、石井慧

スティーヴン・ソダーバーグ監督、ベニチオ・デル・トロ 登壇

本日はですね、マスコミの方、一般の方、そして学生の方々との記者会見となっておりますのでよろしくお願いいたします。では早速、まずは主演のチェ・ゲバラを演じられましたベニチオ・デル・トロさんから皆様にご挨拶お願いします。

デル・トロ:皆さんありがとうございます。こんなに暖かく迎えてくれて本当に嬉しく思います。そして2本の映画、すでにご覧いただいたということで、早速映画のお話が出来ればと思います。

ありがとうございました。ベニチオ・デル・トロでした。続きまして、様々な素晴らしい作品を手掛けていらっしゃいます、今回もこの映画を作り上げられました、スティーヴン・ソダーバーグ監督です。

ソダーバーグ:皆様ありがとうございます。今日のこの集りの目的は色々な質問にお答えすることですので、なるべく早く質疑応答に移りたいと思います。本当に今日はありがとうございます。

どうもありがとうございます。ではまずはマスコミの方々からの質疑応答に移ります。こちらの前方の方々になります。質問のある方、是非手を挙げてください。お名前のご媒体名、そしてどなたにどんな質問をするかお願いしますね。ではそちらの、まず外国人の方に行きたいと思います。

記者1:私はブラジルのインターナショナルプレスから参りました、ポーラと申します。監督に伺いたいのですが、フィデル・カストロ役にブラジル人の役者を当てられた、起用された、この理由をお教えください。

ソダーバーグ:今の配役はラウル・カストロについてのご質問だったんですけども、実はもっともっとキューバ人の役者を起用したかったんですが、残念ながらキューバの他の国の市民権を持っている人でないとこの映画で仕事をすることが法的に出来なかったわけです。ですから、結果的にはキューバ人以外の役者さんを沢山起用することになりました。ロドリゴの演技を私たちはとても良いと思っていましたし、実際ラウル・カストロにも似ております。そういうわけで彼にお願いしたわけです。本当にこのことは、つまりキューバ人をもっと使いたいということは、法的規制があるということはとても残念なことでした。

はい、よろしいですか?ありがとうございます。ロドリゴさん、とっても格好いいですからね。続いてご質問のある方お願いします。じゃあそちらの後方の頭にサングラスをしてらっしゃる男性の方にマイクお願いします。

記者2:eiga.comのフジイと申します。「28歳の革命」の方で、ハバナに入る前で映画が終わったんですけれども、あそこで止められた意図っていうのはどういったことなんでしょうか?ソダーバーグ監督にお願いします。

ソダーバーグ:その質問をなさるということは、もしかしたら私の映画作りが失敗したという意味なのかもしれませんけれども、ともかく私たちがこの映画で選んだ素材というのは二つの軍事行動の部分でした。チェの人生を描く上でこの2つを中心に据えたわけです。ですからその間の、革命の軍事行動が終わって、その後でキューバで色々なことをやるという部分は、この映画にとってはあまり関係がない部分だったんです。チェという大変優れた知性と行動力を備えた男を描く上で、私たちが取った選択はそういうことだったんです。

どうもありがとうございました。続いてご質問のある方いらっしゃいますか?じゃあ女性の方いきたいと思います。そちらの紫のジャケットの方、グレーのセーターの方です。

記者3:初めまして。渋谷FMというところから来ましたアンドウと申します。デル・トロさんにご質問なんですけれども。本当にチェ・ゲバラさんに生き写しみたいに本当に似ていたんですけども、ベニチオさんとチェさんの共通点というのも、ご自身で、もしどこかがあるとしたら、どこか聞きたいと思います。

デル・トロ:4時間半この映画を観ていただいて、どう取り組んだかというと、私のアプローチについてお話しすると、この役柄、そしてこの映画、ゲバラというのは真実を求める人ですよね。そしてそれは私たち、映画製作者も皆そういう風にして、この映画、チェについて学んだこと、彼をどういう風に描くかとという風に成し遂げようとした、その姿勢というのがチェと似ている部分かと思います、姿勢として。答えになっているでしょうか。

よろしいですか?ありがとうございます。そちらの茶色いジャケットを着られている女性の方いきます。

記者4:あの…すごくファンなので…。すいません。マツイコンシューマーのミウラと申します。よろしくお願いいたします。ちょっとあがってしまって…ちゃんと聞けないかもしれないんですけど…。役柄を演じられるにあたって一番こだわられた部分があれば是非教えていただきたいんですが。

デル・トロ:プロデューサーであるヴィック・フォードさんに、確かにチェに似ていると最初言われて始まったわけですけれども、本当にチェに似せる、それにこだわり続けたらもう正気を失っていたと思います。例えば、声とか所作を似させるということは出来るとは思います。ただ、彼は実際に存在した人間ですから、彼になるというのは不可能なわけですね。ですから俳優としては、場面場面を理解して、自分がどうスタートして、どの方向に向かって、どう撮り終えるか、そういうことを演技の面からきちんと考えて、理解するようにしました。そしてこれがもし存在しない役柄であれば、上手い下手に限らず、何らかの形になるわけですけれども、とにかくチェになることは出来ないので学んだことを自分の解釈で投影してみて、あとはもう監督と編集の方に任せたということです。

ありがとうございます。続いてご質問のある方いらっしゃいますか?そちらの男性の方いきます、水色のシャツを着られている男性の方です。

記者5:フリーライターでイブキと申します。監督に質問なんですけど、2部作というのに両方の撮影のスタイル、システムも全然違うし、物語の構成の作り方もまったく違うものを、タイプの違うものにされたという理由と、最近のインタビューの中で監督が、「今は毎回違うスタイルの作品を撮るんだ」って仰られたられたようなんですけども、その意図がここにも反映されているのかということ。それと監督自身の中でフィルモグラフィーとしてはこの2部作のどちらが先と考えてらっしゃるか。以上の点を伺いたいと。

ソダーバーグ:監督には2種類いると思います。まず、あるスタイルをいつも選んでどんな映画を作る時にもいつもそのスタイルで作るという監督。そしてもう1種類の監督というのは、まずはストーリーを選んで、そのストーリーを語るのにどのようなスタイルがいいかということをその度に選択するという監督。私は後者だと思います。
そしてこの2部作を作る上で、ゲバラ自身が遺した書き物に見出せる彼の声を踏襲したいと思いました。つまり彼はキューバ革命について1冊本を書いております。それに見出せる彼の声というのは勝者としての声、革命を勝ち取って、しかもどのような具合で革命がうまくいったのかという、その力学のようなものをすべて俯瞰したような書き方をしたものがその本です。ですからその部分を映画にする上では、通常の映画の撮り方というものがいいと思いました。対して、ボリビア編の方では、彼が遺したボリビア日記を元に作ったわけですけども、こちらの日記においてはそのような、距離を置いた所から全体を見た態度というものはまったく欠如しています。彼自身、次の日に何が起こるかも分からない、そういう状態で書かれた日記です。ですから映画も、やはり観る者をハラハラさせ、そして何らかの脅威を感じさせるような作り方がいいのではないかと思いました。そういう簡単な理由です。

深いですね、ありがとうございました。続いてご質問のある方…

記者5:あの、監督自身はどっちを先に自分で作ったって考えてもらいたいですか?

ソダーバーグ:それは関係ありますか?(再度通訳) 大変興味深いご質問ですね。

記者5:監督のいわゆる歴史を語る時に、どっちの作品を先に撮って、次の作品に進んでという順番を考えた時にどっちが先だっていう風に考えた方がいいのか、我々として。撮影ではなくて、監督の映画を作る考え方の流れがあると思うんで、それの中でどちらが先かという。

代表作的なことを言いたいっていう?

記者5:代表作っていうか、だんだん監督自身が変わっていきますよね、作品ごとに。その変わっていく過程において、この2部作はどっちが先でどっちが後かという。

ソダーバーグ:多分こういうお答えしか出来ないと思います。この映画を撮る上では、この2部というのは1つの映画で2つの部分になっているという考え方で、もちろんずっと作っていました。ですから、その2つの部分の1つの仕事をしている時にもう1つの部分と対比して常に考える必要があったわけです。例えば色を選ぶにあたって、彩度の高い暖かいような色をパート1に使うとすれば、そしたら対比として後半の方では、パート2の方ではもっと冷たいような色を使うのが、そこで見せたかったムードを再現するのにいいのではないかと。そういうような考え方で作りました。

どうもありがとうございます。ではそちらの、白いワンピースに黒セーターの女性です。

記者6:北陸放送UCCマスターズのカトウと申します。デル・トロさんにお聞きします。リーダーに必要なものとは何だと思いますか?また、デル・トロさんはハリウッドのリーダーにはなりたいですか?

ソダーバーグ:それは僕に対しての質問ですか?(冗談で)

デル・トロ:リーダーに必要な要素というのはまず聞くということですね。人に耳を傾ける。そして何かが訴えられたらば、すぐそのことを行動に移して実行するということですね。そして僕がハリウッドのリーダーになりたいか?うん、そうね、いいんじゃないかな。

ありがとうございます。そろそろマスコミの方は最後の質問になります。そちらの男性の方にお願いします。

記者7:産経エクスプレスのイチカワと申します。お二人に伺います。素晴らしい映画で、デル・トロさんのチェ・ゲバラの役柄に非常に圧倒されたんですけれども、もしチェ・ゲバラがですね、この世に生き返ったとしたら、ゲバラ本人がこの映画を観たとしたらですね、感想をどういう風に言ってもらいたいですか?デル・トロさんに対しては演技について、ソダーバーグ監督についてはこの作品全体について。で、その感想に対してどういう風に答えたいですか?お願いします。

難しいかもしれませんね。

デル・トロ:リーダーだから先に話すよ(笑)。リーダーの要素はさっき、人の話に耳を傾けるということだったので、彼の評価を聞いてみたいところですけど、これはとても難しい質問ですよね。彼が映画を気に入ってくれたらと思いますけど、少なくとも努力は認めてもらえるんじゃないでしょうか。それはこの映画に関わったすべての人たちが努力をしたということ。例えばですね、真実を掘り起こして、そして歴史に忠実であった、その努力。そして彼がこの映画を喜んでくれたらなんていうのは本当におこがましいと思うんですけども、僕たちがどれだけ努力を尽くして、例えば彼を知っている人たち、実際に旅をして色々な人たちに話を聞いたということ。そして彼が書いたもの、他にも書かれたもの、色々読んだその僕たちの努力に彼はある程度は敬意を払って、それを誇りに思ってくれたら嬉しいと思います。チェの映画を作るというのは本当に難しいことですので、言えるのはそれくらいかと思います。

ソダーバーグ:まず、もしゲバラが生き返ったら、この映画を観たりするよりもっとマシなことを探してやってもらいたいと思います。で、もし東京に来たらリッツ・カールトンホテルに是非泊まって欲しいと思います(笑)。
確かにゲバラが今この世界に戻ってきたら、今の世界を見てどう思うかということは多くの人が考えるところだと思います。もちろん私たちもそれについて考えました。そして実際映画を作っている間、この映画の1部にゲバラを、ゲバラが亡霊のように甦って今の世界を見たらどう思うかというのを入れようかということさえ考えました。しかしながら、そしてその幽霊は他の人からは見えず、ゲバラが色んな物を見て、色々なことを思うというのを入れたかったんですが、それが映画としてどのように出来るか、そんなアイディアはなかなか機能しそうもなかったので諦めました。

よろしいですか?というわけでマスコミの方の質問はこれで終了になります。それでは早速ですね、学生の皆さんに質問というコーナーになりますので、ここでもうひと方、素敵なゲストの方、お迎えしたいと思います。皆さんの明治大学のOBでもあり、チェ・ゲバラに勝るとも劣らない熱い心は持っております!涙のカリスマ、プロレス界の革命家としてその名を轟かせました大仁田厚さんです!拍手でお迎えください!

大仁田厚 登壇

というわけで改めて、大仁田厚さんです。どうぞよろしくお願いします!

大仁田:いやぁ、すごいですね。すごいってここ、うちの大学なんですけど、これ借りるの高かったでしょ?

(笑)。きれいな最新鋭のホールでございます。お二人にお会いになっていかがですか?

大仁田:いやぁ、もう、僕はゲバラのファンなんですけど、Tシャツも持ってるんですけど。主演の方、本当に似てますよね!

そうですか?

大仁田:ええ。僕は先に映画を観せてもらったんですけど。(英語で監督やデル・トロに話し掛ける) プエルト・リコにいたんです。

15年前に?

大仁田:いけないのかよ!!

いえいえ、プエルト・リコにいらっしゃったんだって、今はーっとしちゃって。

大仁田:全世界周ってたんですよ。

今日は大仁田さんがOBとして学生さんの質問に答えて、私の代わりに司会をしていただけるということなんですよね?

大仁田:いやっ…そうなんですか?

はい。

大仁田:あの、質問って、僕も講演会でよくやるんですけど、この間も3日前にやったんですけど、質問タイムっつって「はーい」って手を挙げるんすよ。そして、「大仁田さーん!ご飯何杯食べるんですか?」って、何杯食べてもいいだろう!みたいな質問じゃあ嫌ですね!

そうですね。

大仁田:的確な質問ってことですよね?じゃあよろしくお願いします!

よろしくお願いします。

大仁田:じゃあ積極的にお願いします。

はい、手を挙げてください。

大仁田:じゃあその男性。

メガネの男性ですかね?黒のジャケットを着られている。

大仁田:「何食べるんですか?」とかは止めてくださいね!

学生1:お二方に質問したいんですけども、20歳頃どんな夢とか目標を持って、どんなことを考えて、どんなことをしていたのか、教えていただけたらなと思います。

じゃあソダーバーグ監督からいきますか?

ソダーバーグ:20歳の頃といえば映画を作り始めて7年経っていました。大学には一切行ってません。ここでそういうことを言っていいんでしょうか(笑)。私はとても幸運だったと思います。とても若いうちに自分が本当に何をしたいのかということを見付けることが出来たし、それを支援してくれる家族にも恵まれたからです。私はルイジアナで生まれ育ちましたので、エンターテイメント業界には誰も知人がおりませんでした。ですから出来ることといえば、一生懸命やることだけでした。そして、そうしているうちに、いつかは映画を作る機会に恵まれるのではないかと信じていました。

大仁田:やっぱり夢を追わなきゃダメなんですね!

デル・トロ:19、20の頃というのはちょうど僕が俳優になろうという志を固めた、芽生えてきた頃でした。大学で演劇のクラスを取ったことで演劇というものにどっぷりはまりまして、やはりそこで好きなものに出会ったわけですけども、皆さんが好きなものを追って欲しいと思います。やっぱり20歳頃っていうのは、そういった自分の夢にロマン溢れて、夢を見て追う、それをするのに最適な年齢だと思います。僕の場合はそれが役者だったわけですけども、そしてそれを決めた時にはですね、実は家族からはすぐにはその考えを支持してもらえなくて色々あったんですけれども、でも好きなことがあったらそれに向かって突き進んでください。

ありがとうございます。すみません、お名前せっかくなので教えてください。立って自己紹介お願いします。

学生1:経営学部3年のアキバと申します。ありがとうございます。

ありがとうございました。

大仁田:じゃあそこの女性。

茶色い袖の女性ですかね?

学生2:文学部3年のタジマと申します。ソダーバーグ監督にお聞きしたいんですけど、ゲバラは最期まで自分の信念を貫いた人だったと思うんですけど、監督が映画を作っていく上で何か信念がありましたら教えてください。

ソダーバーグ:映画を作る上では常に、自分の映画を観てくれる人がその時間が価値ある時間の使い方だったと思ってくれるようなものを作りたいと思っています。それは本を書く人が読者に、本を読み始める前と読み終わってからの自分は変わったと思って欲しいと感じるのと似ていると思います。しかし、私は往々にして芸術の役割について考えます。我々は誰でも物語を語るのが好きです。そしてその物語によって世界と自分の周り、人生に対処していく上での力をもらえるように、そういう風に考えていると思います。けれど芸術だけでそれが十分に出来るものかどうか、芸術の他に、アートの他に、何か物語を語るもっと有効な方法があるのではないかということも時折考えます。しかし今私が持っている技術というのはただ映画を作ることだけですので、今のところはそれをやっております。でも他に何かが見付かったら、そちらをしたいと思います。

素晴らしいですね、ありがとうございました。

大仁田:さあ、まだまだご質問あると思うんですけど。じゃあその前列の女性の方。

学生3:4年の平塚と申します。昔、日本でも学生運動といった革命に近い活動を行っていた学生もいたと思うんですが、今の学生はどちらかというとクールなポジションにいる人がとても多いように、同じ学生として思うんですが、そんな学生たちに、この映画を観てどんなことを感じてもらい、どんな風に変わって欲しいか、メッセージがあればお聞かせください。

お二人にですね?はい。

デル・トロ:一つ学生の皆さんに言いたいのは、決まってこうでなくてはいけないということはないので、自分で「何かが正しくないな、間違っているな」という風に感じたら、本当に立ち上がって声を発して欲しい。黙しているのではなくて、意思を持って何か声を上げるという、そういう精神を持って欲しいと思います。世の中に何か違いを起こせるかもしれないし、この世界はまだまだ変わっていけると思います。そしてこの映画を観てどんなことを感じて欲しいかというならば、何かを学んで欲しいと思います。それはチェ・ゲバラのことかもしれない、キューバの歴史、ラテンアメリカについて、何か観たことによって皆さんの中で触発される、何かを動かすことになるかと思います。

ソダーバーグ:一つはっきりしていることは、何らかの変革を起こしたければ、それについて何も行動を起こさなかったら何も変わらないということです。そして、そうしたことを行う上で二つ大切なことがあります。まず一つは、一人でそれを成し遂げるのは大変難しい、同志的な人々を探す必要があるということです。二つ目は、何かに反対だと言うだけでは十分ではない、その代わりとなる代替案というものが必要であるということです。それが60年代の色々な運動の欠けていた点だと思います。当時の体制に反対する素晴らしいエネルギーがあったにも関わらず、「これが嫌だ」と言うだけで、それでは新しい体制はどのようなものが機能するのだろうという代替案を示すことが出来なかったわけです。ですからその結果、あれだけの素晴らしいエネルギーというものが彼らが反対していた体制に飲み込まれて、経済的な活動の方にどんどん流れていったわけです。

大仁田:大変な、貴重な質問。

ありがとうございました。

大仁田:時間も押してきたので最後の質問になっちゃうんですけど、誰かいない?あれ?すいません、気合の入ってるような…。気合入ってますねー!Tシャツ!あれ?もしかしたら石井選手じゃないですか!?

石井:そうです(笑)。よろしくお願いします!

大仁田:なんか、今日はなんで?

石井:今日は、チェの大ファンなので。是非話を聞きたいと思って訪れました。

大仁田:じゃあ質問聞いたらちょっとステージの方に上がってきてください。

石井:はい、よろしくお願いします。

大仁田:じゃあ質問だけ、じゃあ。

石井:先日柔道界で、自分はプチ革命を起こしました。そして今大学を追われ、ここに辿り着きました。申し遅れましたが、明治大学4年、石井慧です。お二人は今まで革命を起こしたことがありますか?質問です。

ではお願いします、お二人。

石井:お願いします。

デル・トロ:まだ。革命って小さいもの大きいもの色々あると思うんですけれど、僕の場合、自分の私生活の中で色々小さな革命は起こしてきました。その中でも一番印象深いのが、俳優になると決めて、それで家族との軋轢があった、それが革命ですね。

石井:なるほど。分かりました。ありがとうございます。

大仁田:じゃあ是非ちょっとステージの方に上がってきてもらって。

改めてご紹介したいと思います。北京オリンピックのゴールドメダリスト、そして格闘家の石井慧さんです!ようこそお越しくださいました!

石井慧 登壇

大仁田:格闘技界に転進されるって聞いたんですけど、僕ちょっと質問なんですけど、是非ゲバラ流革命を格闘技界で起こしてもらいたいですけど。

石井:もちろんです!

大仁田:あの…ちょっと個人的な質問をしてもいいでしょうか?

石井:はい。

大仁田:僕がやってる電流爆破ってのがあるんですけれども、電流爆破ってどう思われますか?

石井:それはあの…プロレス界の革命だと思います。

大仁田:そうですか、ありがとうございます!いや是非格闘技界にも電流爆破を持ち込んでもらいたいんですけど。

石井:それはちょっとあの……(笑)。

大仁田:それはちょっと(笑)?

石井:実力と実力の勝負にならないんで、それは。

大仁田:だけどそういった試合も革命家として持ち込んでもらいたいなって俺は思ってるんですけどね、基本的には。毎回毎回格闘技だけじゃなく。K-1の選手もですね、猪木さんもですね、「電流爆破はどうだ」って言われたんです。石井選手の場合、電流爆破は格闘技の歴史の中でありはありですか?

石井:いやあの……。プロレスではありだと思うんですけど、総合格闘技では確実にNOだと思います。

いいですか?皆さん、そろそろあの…。ベニチオ・デル・トロさんとか監督ともお会いしたいと思ったので。ちなみに石井さん、お二人に会っていかがですか?

石井:すごい感動して目頭を熱くしています!

大仁田:あの、ちょっとごめんなさいね。是非!是非ですね、格闘技界でゲバラ流で頑張ってもらいたいなと思ってるんですけれども。

ちなみにですね、あの…。

デル・トロ:(小声で)僕が柔道家になる。

ベニチオ・デル・トロさん、今僕が柔道家になるって仰ったんですけど(笑)。ちなみに石井さんって明日お誕生日なんですよね?22歳のお誕生日って伺いました。

石井:はい、明日誕生日です。

大仁田:おめでとうございます。

おめでとうございます。せっかく今回こういう記者会見で、チェ・ゲバラという作品でお二人とお会いしたことですし、何か22歳でまた革命を起こせそうですか?石井さん。

石井:そうですね、アメリカでやっていこうと思っているので、これからの活躍見ててください。頑張ります!

お二人はお会いになっていかがですか?石井さんに。

デル・トロ:(小声な上に通訳さんがマイクなしだった為分かりませんが、柔道の金メダリストに会ったのは初めてだというようなことを話していました)

石井:ありがとうございます!

大仁田:最後に石井選手の方から…。

ソダーバーグ監督も一言。せっかくなので。

ソダーバーグ:朝ご飯に何を召し上がったのか聞きたいです(笑)。

石井:体においしいものを食べました。

ソダーバーグ:Fantastic!

大仁田:じゃあ最後に石井選手の方から監督さんと主演の男優さんに一言メッセージを。石井節が飛び出します。

石井:ちょっと石井節考えてなかったんで(笑)、あれなんですけど、是非帰ってからゆっくりチェの映画を観たいと思います。それで勇気づけられて、また格闘技頑張ってアメリカで世界チャンピオンになりたいと思います!応援よろしくおねがいします。

▲TOPに戻る

「チェ」2部作 ジャパンプレミア

2008年12月16日(火) TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7
登壇者:ベニチオ・デル・トロ、スティーヴン・ソダーバーグ監督、アントニオ猪木、道端ジェシカ

スティーヴン・ソダーバーグ監督、ベニチオ・デル・トロ、登壇

じゃあまずはですね、スティーヴン・ソダーバーグ監督、本当に久々の日本来日だと思いますので、お客様にご挨拶をお願いできますでしょうか。

ソダーバーグ:次にはどなたかご招待いただければ、もっとこんなに日を置かずに、年を置かずにまた戻ってきたいと思っております。随分長い間待ってくださったというお話でしたけれども、今晩、まだまだ先は長いですよ。これからの待ち時間が延々と続きますよ。

どうもありがとうございます。(通訳へ向けて)ソダーバーグ監督はあとでご挨拶の時には出来たらファンの方々に向いて喋ってくださいとお伝えください。

ソダーバーグ:いやです、お断りします。

さあそれではお待たせいたしました。ベニチオ・デル・トロさんです!

デル・トロ:とても自分で心に近くに感じているこの作品2本、皆さんにお届け出来てとても嬉しく思います。そして日本に帰ってこれたことも嬉しく思っております。(日本語で)はい。

どうもありがとうございます。本当に楽しみにされてた方々沢山いらっしゃってますので。さて、ソダーバーグ監督、お伺いしたいと思います。もう日本にも沢山のですね、チェ・ゲバラのファンの方々が沢山いらっしゃってるわけなんですけども、ソダーバーグ監督、実在するこのチェ・ゲバラさんを今回映像化するにあたって、特に意識された点ですとか、ポイントとされた点はどこでしょうか?

ソダーバーグ:一番心を砕いた点は、史実を忠実に再現するという点でありました。ですから本当に調査に長い時間を掛けて、チェを個人的に知っていた人たちから、何時間もまた時間を掛けてお話を聞きました。そしてゲバラが書いたものも大変沢山ありますので、それを丹念に読むということをいたしました。

はい、ありがとうございます。さあ、ではベニチオ・デル・トロさんにお伺いしたいと思います。チェ・ゲバラを演じるっていうのは相当ハードルの高いものだったと思うのですけれども、ご自分なりにはどういう風に演技されようかとお考えになりましたか?

デル・トロ:すべて、色々なことに気を配りました。確かに大変難しい役柄です。というのも、彼を演じたいという役者さんはいっぱいいるわけですよね。ただ、ある時点でもうチェになることを止めました。まずはそのシーンそれぞれ、自分が必要とされている演技を理解するということですね。ですから彼の動作を真似るということではなくて、演技に集中して、その後はもうスティーヴンに上手く撮ってもらう、それに任せました。

はい、どうもありがとうございます。もうね、ファンサービスがすばらしい方ですね、デル・トロさん(笑)。さあ、そんなですね、スティーヴン・ソダーバーグ監督とデル・トロさんにお会いしたいという日本のですね、ゲストの方々が今日来場されているのでご紹介したいと思います。皆さん盛大な拍手でお迎えください。アントニオ猪木さん、道端ジェシカさんです!どうぞ!

ゲスト:アントニオ猪木、道端ジェシカ、登壇

ようこそお越しくださいました。はい、というわけでアントニオ猪木さん、チェ・ゲバラの格好でお越しいただいております。ありがとうございます。さあそれでは早速ですね、アントニオ猪木さんからまずは、お二人にお会いされた感想を含めてのご挨拶をお願いします。すいません、葉巻吸ってるのに。

猪木:元気ですかー!!元気があれば何でも出来る、元気があれば革命も起こせるってね(笑)。世の中が混迷してますから、この映画をひとつね、見て、危ない世界じゃなくてね、新しい時代のために、また色々参考にさせていただきたいと思います。おめでとうございます、今日は。

どうもありがとうございます。あの猪木さん、カストロともお会いしたことがあるということで、この後どっぷりとお話伺いたいと思います。続きまして、デル・トロさんのファンだというモデルの道端ジェシカさんです!

道端:こんにちは、こんばんは。

あのお会いされてみて、まずは、ベニチオ・デル・トロさん、生でご覧になってみていかがですか?

道端:夢みたいです!でも私、本当にスティーヴン・ソダーバーグさんもベニチオ・デル・トロさんも、本当に大好きな監督、大好きな俳優さんなんですね。で、映画がすごい好きなんですけど、沢山好きな監督さん、俳優さんがいる中で、この二人が本当に好きなんです。一番なんです!だから本当に夢みたいです、今日は、はい。

そうですか。せっかくなので、デル・トロさんとソダーバーグ監督に、こんな美しい女性の方からそう言われてどんなご気分でしょうか?ご覧になっていかがですか?

ソダーバーグ:うっとりしています。

デル・トロ:〜〜〜〜〜、〜〜〜〜〜、〜〜〜〜〜(震えるような身振り)。

(通訳):見ての通りですね。

ありがとうございます。ちなみに、道端ジェシカさんは映画ご覧になられたんですよね?いかがでしたでしょうか?

道端:すごい面白かったです。私、父がアルゼンチン国籍なので、でもあんまりチェ・ゲバラさんの話とかは大きくしか知らなかったので、今回こうやって映画を楽しみながら見れて、歴史も知れて本当に良かったです。

はい、ありがとうございます。アントニオ猪木さんにもお伺いしたいと思います。猪木さんは映画の舞台でもある南米の地での生活を経験され、キューバにゆかりがあるということなんですよね。さらにカストロさんからも、なんと、島をプレゼントされたと伺っていますが。

猪木:はい、6回ほど行っています、キューバには。で、まあ島はもらうというよりは、名前を付けてもらって、「友人猪木の島」っていうね。宝島なんです!すごい。あんまり長くなりますからやめておきます。

気を使っていただいてありがとうございます(笑)。ちなみにチェ・ゲバラという存在についてはどういう印象をお持ちでいらっしゃいますでしょうか?

猪木:秘蔵の写真を見せて貰ったことがあるんですけどね、いつも葉巻が手にこうあるんですね。どの写真見てもね。で、たまたま私が議員で最初に90年に行った時に、多分キューバの最後の奥さんだったという話なんですけどね、その方の旦那が、バレンチノさんという、その方が一生懸命動いてくれて、カストロ議長にも会うことが出来ました。そういうだけです。

ありがとうございます。貴重なお話ですよね、ありがとうございます。ちなみにベニチオ・デル・トロさん、今日沢山のファンの方々がね、いらっしゃってますね!女性が多いです、特に。日本の女性のファンの方々にもせっかくなので一言ね、日本女性の印象も踏まえまして、お話していただけると嬉しいんですが。お会いになってみて、再会されていかがですか?

デル・トロ:より多くの女性に会いたいですね(笑)。

あら、ちょっと皆さんもう一度拍手してください。デル・トロさんからご覧になった日本女性の印象っていかがですか?

デル・トロ:もうなんかね、そうやってピンポイントに訊かれちゃって恥ずかしいですけども、何を言っていいか分からないですけど、日本の女性のファンの方々、本当に僕がまだ知られていない頃からファンレターを送ってくださってたんですね。そして今もずーっと引き続き、ファンでいてくれている。いつもそれを嬉しく思います。

さあでは最後にですね、アントニオ猪木さんからご提案があるということで、是非みんなで大ヒット祈願をしようと。なんとなく見えてきたと思いますけど、今回は掛け声こだわっていただいてるんです。普通は「1・2・3 ダー!」じゃないですか、「チェ」でいこうと。よろしいですか?右手のご準備で、皆さん、アントニオ猪木さんが「1・2・3 ダー!」と言ったら一緒になって。あ、「1・2・3 チェー!」ですね、すみません。「1・2・3 チェー!」で。よろしいですね、皆さん、一発勝負でいきたいと思います。よろしいですか?皆さん。OKですね。

アントニオ猪木:いくぞーー!1・2・3 チェーーー!!

はい、どうもありがとうございます!というわけで、アントニオ猪木さんと道端ジェシカさんでした。どうもありがとうございました。

道端:ありがとうございました。

それでは最後にですね、スティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロさんから、これから2作品の上映になりますので、日本のファンの皆さんにですね、一言ずつメッセージをお願いします。では、スティーヴン・ソダーバーグ監督からお願いします。

ソダーバーグ:今夜ここで上映されるということは、本当に多大な喜びです。と申しますのも、この国はすばらしい映画を生んできた、映画の歴史のある国であるからです。私は多くの日本映画を今まで見てきて、そしてインスピレーションを色々と受けてまいりました。その影響というものを、今夜この作品から、皆様、読み取られることかと思います。ですから、今夜ここで上映するにあたって、私たちが伺えたということは本当に嬉しいことです。皆様、今夜はおいでくださいましてありがとうございました。

ありがとうございました。スティーヴン・ソダーバーグ監督でした。では、主演のベニチオ・デル・トロさんお願いします。

デル・トロ:今スティーヴンが、監督が言ってくれたことと私も同様ですけれども、それに加えて、本当に皆さんが今日今夜ここに足を運んでくれて、見ていただけるということを嬉しく思います。僕たちが撮ったもの、それをですね、本当にそのまま皆さんに届けたい。そして俳優として、自分でキャラクターを作って演じたみたこの作品、1本、2つに分かれていますけれども1本の映画と呼びたいと思います、だからもうそれを全部受け止めて経験してください。そしてそこから何かを学び取り、且つ、楽しんもらえればと思います。本当にここにいられる、今夜ここにいることをとても嬉しく思っています。ありがとうございます。

▲TOPに戻る